浦戸湾・桂浜フォーラムを開催いたしました
浦戸・桂浜の魅力や可能性を考えよう
目次
浦戸・桂浜のポテンシャル
教育①
教育②
浦戸・桂浜のポテンシャル.防災
桂浜の立地、歴史上の重要拠点として南海トラフを想定
桂浜・浦戸湾の課題
桂浜荘の休館
浦戸城跡地の景観
浦戸港 海の環境
桂浜公園の現状
浦戸・桂浜は中世より歴史ある場所であり、観光においてもよく知られています。
しかし近年は高齢化、人口減少により町に賑わいもなく、観光地としてのマンネリ化も指摘されています。
浦戸湾・桂浜フォーラム開催
今回のフォーラム(令和3年6月26日(土)16:00~19:00 桂浜荘にて開催)に課題解決の方向性が垣間見えてきました。
第一部 参加人数45名
第一部 桂浜の歴史をたどる
昭和10年発刊の「高知読本」から抜粋
浦戸湾の風景を一部紹介と50年前の浦戸湾事情
土佐史談会副会長 今井章博氏提供 浦戸湾・桂浜当時の写真一部紹介
第二部 パネルディスカッション
郷土歴史家、水族館館長、市井の人によるパネルディスカッションの模様
パネリスト:宅間一之氏(土佐史談会会長)、今井章博氏(土佐史談会副会長)、秋澤志名氏(桂浜水族館館長)、吉澤文治郎氏(高知痕跡学会会長)
コーディネーター:井倉俊一郎氏(一般社団法人高知サマサマCCRCセンター)
一巡目 各パネリストから浦戸・桂浜の歴史と思い出が語られました。
土佐史談会会長 宅間氏
観光地であるがために歴史が消されたところがあるが、まだまだ歴史的価値ある場所がたくさん残っているたとえば5世紀以前からあるウランドといわれる城下町浦戸の街路にも注目したい。
桂浜水族館館長 秋澤氏
桂浜水族館の歴史、今年90周年を迎え、10年後100年に向けて観光施設だけでなく教育施設でもある学びの水族館として発信できればと願っています。
二巡目 浦戸町、船着場、山城跡、桂浜公園、桂浜荘をどう活用するか、問題点、解決案が各パネリストから熱く語られました。
宅間氏
コロナ禍で考えたこと桂浜の新しいカタチ(取り組み)のチャンスである。たとえば桂浜荘の利用の仕方として小中学生の研修の施設として活用する。桂浜のフィールドには野外で学べ体験できる場所がたくさんある。桂浜全体を計画的に見直すプロジェクトチームを民間を交えて作ってみてはどうか、浦戸の町の空き家率は高く空き地も多くなってきている埋蔵文化財として発掘調査を行えば中世港町の発見ができるのではないか。
土佐史談会副会長 今井氏
藩政時代明治時代はアクセスが悪く桂浜の景観が保たれてきたと考える。何百年も堆積していた五色石は今採集できなくなっている。歴史の重みを残していかねばと考える。
高知痕跡学会会長 吉澤氏
浦戸湾観光遊覧船は観光船としてではなく町中から発着(九反田堀川)できれば高知城、日曜市、はりまや橋から徒歩でが可能になる。海上交通の手段として利用できれば御畳瀬の干物、浦戸の城下町におしゃれな物販ができれば人的交流も多くなる。そして浦戸桂浜を一つのカタマリとして考える。そうなれば浦戸の港近くに降りて歩いて浦戸桂浜ゾーンをゆったりと観光できるでしょう。昭和の時代のお土産屋さんありきの観光地は今の時代いけてないのではないか。
会場の方々の声 会場の方々からもいろいろな意見が出されました。
高知市住民
今日のお話の中で一番楽しいなと思ったのがカルポートから船で桂浜へ行くということ、これは実現したい。これからもこういう会を開催してもらいたい。
浦戸住民
サンペリ号遭難事件の歴史を小中学生に話しをしている
高知防災協会
地震津波災害に備えるメイドイン高知の防災グッズの紹介を行う。
高知市議
地域の人、歴史家のひとの話をきき行政もこれらの意見を吸い上げどう活かしていくべきか考えたい
土佐ボランティアガイド
桂浜はこれからも高知市の観光アピールの場として努力する
高知サマサマCCRCセンターからの提案
首都圏・関西圏在住の高知県出身者の方々にこの懐かしい風景をご覧いただき、浦戸・桂浜を子供たちの教育と防災のフィールドに活用できないかを一緒に考えていただきたい。
フォーラムはこの会で終わりではなくこれからも県外の皆様にも参加していただき続くのであります。